利息の引き直し計算
債務整理の最重要ポイントともいえる引き直し計算についてまとめています。
借金の引き直し計算とは
借金の引き直し計算とは、現在抱えている借金の金利を、改めて法定金利で計算し直すことです。
引き直し計算を行い、もしも過剰な金利で返済を行っていることが分かった場合、今まで支払っていた余分な金利を残っている借金の返済にあてることができます。
とくに、今より高金利なタイミングに借り入れを行った人は、引き直し計算で借金を減額できる可能性が高いとされています。少しでも心当たりがあるなら、引き直し計算を行ってみるとよいでしょう。
メリットについて
引き直し計算のメリットは、借金が減額される可能性があること。また、もし計算し直した借金総額が今までの支払総額を上回っていた場合、借金をなくしたうえで、差額の返還を請求(これを過払い金の請求と言います)できることなどが挙げられます。
引き直し計算をするだけなら、借り入れをした相手方に通知がいくこともありませんし、例え金利の払い過ぎがなかったとしても不利益を被ることはまずありません。専門家に手続きを依頼したときに掛かる費用も、1件当たり千円~数千円ほどです。
このように、負担なく債務整理の可能性を模索できるのが、引き直し計算のメリットです。
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具体的な方法について
引き直し計算自体は単純なものです。
- 初めて支払いを開始した日までさかのぼって、法定金利で月ごとに利息を計算し直す。
- 月ごとに支払ってきた利息から、計算し直した利息を引き、過剰な支払いが発生していないかを確かめる。
これだけです。
借金の引き直し計算は、知識と根気さえあれば自分で行うこともできます。しかし、作業に掛かる手間や、ミスのリスク、じっさい金利を払い過ぎていると分かった後の対応のことなどを考えると、初めから弁護士や司法書士などの法律の専門家に頼った方が無難です。
引き直し計算は、行う分には何のペナルティもありません。金利を払い過ぎている可能性があるなら、ぜひ試してみることをおすすめします。